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「何でもこの人の言うとおりにしてください。」 仕えるために自由な信仰者

No.1055

 

愛する姉妹の皆さま

 皆さまおひとりお一人、教育共同体の皆さま、そしてご家族皆さまに、2026 年が希望と平和に満ちた年となりますようお祈りいたします。この希望と平和の取り組みにおいて、総長ドン ファビオ・アッタルドがサレジオ会全体に宛てられた「ストレンナ」が助けとなることと存じます。

 

「何でもこの人の言うとおりにしてください。」

仕えるために自由な信仰者

 

  総長ご自身が、希望に根ざした巡礼者としての歩み(2025年ストレンナ)から、教会と共に歩みながら、私たちの希望の基盤となる信仰のテーマを受け入れるよう、私たちを導いてくださいます。

 このため、ストレンナは、私たちにとって とても大切で馴染み深い福音書の一節を引用しながら、耳を傾けるよう再び呼びかけます。「何でもこの人の言うとおりにしてください」(ヨハネによる福音書 2章5節)。マリアが 給仕する人たちに言われたこの言葉は、祝いの日に生じた困難な瞬間を察知した彼女の、母としての思いやりを浮き彫りにしています。危険な状況にある人間的状況を解決するために奇跡を願い求めた後、マリアはおん子の神聖な力を確信し、おん子とそのみ言葉に完全に身を委ねます。  

 それは、イエスという人物への信頼への招きであり、イエスとの交わりと本物の自由を生み出す責任ある行為となります。

 実際、ストレンナのサブタイトルである「信じる者たちよ、自発的に奉仕しよう」は、信仰から真の自由が生まれ、自由から奉仕が湧き出で、それが私たちを他者に対して開かれた、奉仕の心を持つ者にすることを認識させてくれます。私たちの歴史、そして若者や私たちに託された人々の歴史の中に現存されるイエスとの誠実な関わりなしに、真の信仰を生きることはできません。

 ドン ボスコとマードレ マザレロは、文化的、社会的、経済的、政治的、また教会的に大きな変化の時代に生きていました。彼らの現実へのアプローチの基準は、適切な介入をするために「時代に適応する」ことでした。彼らの考え方では、適応とは受動的に「同調する」ことではないことは明らかです。むしろ、それは能動的で目的意識のあるプロセスであり、識別力を必要とするものです。カリスマを適応させるということは、安易な妥協によってその深みを失うことではなく、恵みの次元を覆い隠しかねない単なる水平的なアプローチのリスクを冒すことなく、生じる課題に対応できる可能性を発見することを意味します。

 総長は、ストレンナを霊的な行程として受け入れるよう私たちを促しています。それは、個人的にも共同体としても、信仰の成長と司牧活動において方向性と指針を与えてくれるものです。

 サレジアン・ファミリーとして、私たちはイエスへの信仰を固め、真の自由をもって生き、無条件で私心なく、私たちが暮らす現実のために奉仕できるよう求められています。  

 扶助者聖母会員としての私たちの努力は、いのちを生み出すpresenzaとなるという呼びかけに応え続けることです。それは愛と忍耐をもって、特に若者たちの成長と成熟を見守り、彼らに希望と信頼という「ぶどう酒」を返すpresenzaです。

 若者が、教会と社会を作り上げる大切なものであることを実感し、日常の狭い視野から抜け出すことができるよう、人間にふさわしいより良い未来を見通す姿勢を持つことが重要です。

 教皇レオ14世は、11月21日にインディアナポリスのルカス・オイル・スタジアムで開催された全国カトリック青年大会の参加者とオンライン・ミーティングを行い、若者たちに大きな夢を持ち、便利さに惑わされることなく、神が彼らの人生を通して成し遂げられることに心を開くよう呼びかけました。彼らに、自分たちは偉大さ、つまり神ご自身のために創造されたことを考えるように、それゆえイエスという人物の中に神に出会うように促しました。

 ドン ボスコは、その事業の初めから、若者の救いという使命を分かち合うため、私たち大勢が善を行うということを常に夢見ていました。そして私たちサレジオ家族として、使徒的な進取の気性と相乗効果のある取り組みをもって、この呼びかけに応えます。

 これはわたしが皆さまにお届けするいくつかの考察に過ぎません。新しい年の初めにあたり、2026年のストレンナの豊かさを深め、その現代性と実りある意義を摘み取る喜びを、皆さまお一人ひとりと教育共同体に委ねます。

 サレジオ霊性に関するいくつかの側面を再考しながら、ウルグアイへの最初の宣教派遣から150周年を迎える準備の2年目を開始します。マリアに信頼しましょう。戦争、苦しみ、暴力に襲われていても、希望、正義、普遍的な兄弟愛、民族と国家間の平和という「水瓶」を満たされることに心を開いている、今のような時に、勇気をもって希望と信仰という「新しいぶどう酒」を運ぶことができる女性となるよう、聖マリアが助けてくださいますように。

 今日、福音と源泉のインスピレーションと自身とを照らし合わせる機会をサレジオ家族に提供し、私たちが生きている現実の中で、そして私たちに委ねられた使命が若い世代のために未来への道を開くことができる場所で、サレジオのカリスマの力を放射しながら、このような機会を与えてくださったことに皆さまを代表して感謝したいと思います。

 サレジオ会の兄弟の皆さま、サレジオ家族の様々なグループ、教育共同体、特に創設150周年を迎えるサレジアニ・コオペラトーリの皆さまに、穏やかで聖なる2026年をお祈り申し上げます。

 

ローマ 2026年1月1日

皆様を愛するマードレ