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亡き姉妹のおもかげ Sr.松永

Sr.松永 カノ チェチリア

帰天年月日

2020年5月25日

場所

東京都

修道生活

59年間の修道生活

略伝

Sr.松永カノは、1934年、11人兄弟姉妹の5番目として長崎県平戸市で誕生しました。
信仰深い堅実な家庭で、Sr.松永の他に次男は福岡教区司教、妹2人がお告げのマリア修道女会員になりました。

1954年、Sr.田口ハツエとSr.川下ハセが、志願者募集のために平戸を訪問したことがきっかけとなり、修道召命の希望を抱くようになりました。
すぐに許可を得ることができませんでしたが、同年5月、父親が「志願院へ行こう」と、別府に連れて行ってくれたことで、その存在すら知らなかったサレジアン・シスターズとしての召命の歩みが始まりました。

 1960年8月5日、調布で誓願を立ててから59年間の修道生活の大半を小学校教諭として、目黒、静岡、長崎南山小学校で、誠実にまた熱心に教育使命を果たしました。
卒業生や共に働いた姉妹たちは、“物静かななかにもぶれない信仰、そこから表現される言葉は、人の心を励まし、力を与える、具体的で実践的なものだった”ことを思い起こしています。

1994年から2010年まで、別府明星学園の寄宿生のアシステンテ、大村支部で召命司牧と院内の仕事などに従事し、教育現場から離れてからも、関わった子どもたちのことを心に留め、連絡を取ったり、出会う機会を大切にしていました。また、南山教会で発足した祈りの会と保護者との関わりも大切にしていました。

2012年頃から、肺炎の発症を何度か重ねるうちに体力が消耗していき、赤羽で可能な限り受付などの協力をしていましたが、次第に入退院を繰り返すようになり、2019年10月にはベトレヘムの園病院(慈生会)での療養生活が始まりました。十字架のイエスの苦しみに自分の苦しみを合わせ、一人ひとりの名前を挙げながら、絶え間ない祈りのうちに日々をお捧げして過ごしていましたが、5月25日の夜、深い信頼を寄せていた扶助者聖母に導かれるように、御父のもとへ旅立ちました。