Sr. 笹田は石川県金沢市で堅実な両親のもとに誕生しました。
高等女学校のころから上京し、戸塚文卿師の影響で受洗、やがてサレジオ会のマルジャリア師の導きでサレジアン・シスターズに入会しました。
入会前にもすでに幼稚園、小学校で教員として働いていましたが、誓願を立ててからは生涯かけて学校教育現場で直接に教職員、子どもたちの中で教育を通してキリストを伝えるため惜しまず自己を捧げ尽くしました。
Sr.笹田は日本管区のすべての姉妹校で奉職しましたが、特に目黒星美学園小中高のためSr.アンジョリーナと共に奔走し、大変な辛苦を耐えて開校を実現させました。困難を前にして黙して捧げる姿、どのような時にも明るく、ユーモアをもって朗らかに生きる姿は、姉妹たち、教職員、とりわけ子どもたちにとっての大きな模範でした。
それは療養生活に入ってからも常に変わらず、姉妹だけでなく彼女を慕って訪れる同窓生たちにとっては大きな支え、励ましでもありました。
昨年から徐々に衰弱して今年2月からは食事をとることができなくなり危険な状態に入りました。最後まで意識が明瞭で意思表示もありましたが、次第に呼吸も弱まってき看護係の姉妹の見守る中で静かに息を引き取りました。
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