ページのトップへ

亡き姉妹のおもかげ Sr.山本

 

Sr.山本節子 マリア・アスンタ

帰天年月日

2017年10月17日

場所

東京都

修道生活

59年間の修道生活

略伝

 Sr.山本節子は横浜に4人兄弟姉妹の長女として生まれました。両親共に学のある人で節子も女子教育において先進的な横浜高等女学校に進学、卒業後は和洋裁所に学び、意欲に満ちた青春時代を送りました。病院に勤務していた頃、プロテスタントとの出会いがあって入信しましたが、後にカトリックに改宗し、修道生活を考えて勤めた病院でサレジオ会、サレジアン・シスターズを知り入会に至りました。児童養護施設で子どもたちの世話をしたり院内の様々な務めを果たしました。特に山中修道院では書道教室を開いて地域の親子に書道を教えながら熱心に福音宣教をしました。芸術的なセンスに秀で、自分のタレントを生かして美しい色紙や縫物、編物などを作って姉妹への奉仕や出会う人に情熱的にキリストを伝えていました。しかし、たくさんの病気を抱えており、生涯中、病床に伏す年月も多かったSr.山本は、2003年から調布聖ヨセフ修道院で療養生活に入りました。最後まで趣味や興味関心が深く、意識も明瞭で、次第に衰弱してくると周囲への感謝を言葉や表情で表しながら自分の永遠への旅立ちの準備をしていました。院長と看護係の姉妹の見守る中で最期のときを迎え、眠るようにおん父の懐へと入っていきました。享年93歳、59年の修道生活でした。