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シノドスに参加した2名の FMAへのインタビュー (1)

ケニアのサレジアン・シスターで、青少年司牧に従事しているSr. Lucy Nderiは、「このシノドスは、普遍教会が教会の使命と召命について、若い人々と識別する大切な出来事です」と言っています。

Lucy によると、
―「若者だけで識別をするのではありません。教会もまた現代の世界の中でその召命を識別するように努めています」。さらに「FMAとしてここに参加し、若者に信仰を伝え、人生の召命を見いだす(神の望みに適った召命)上でのプロセスを教会と共に識別していくのは意義深いことです。わたしはシノドスでの家庭的な雰囲気が印象的でした。思ってもみませんでした。多くの司教様方の単純さに感動しました。これは、いつもドアのそばにたたれる教皇フランシスコの模範に倣っているのではないかと考えました。予想外でした。教皇はドアのそばで参加者を歓待し、休憩時には参加者に挨拶し、励ましています。教皇の存在は大変意義深く重要です」と。
若い参加者や他のオブザーバーたちは進行中の協議にどのように貢献しているのですか?
―初めに、わたしたちオブザーバーは総会に出席し、各自は4分間ほどで準備した提言を発表する機会が与えられました。主な参加方法はグループです。グループでは、総会ですでに討議された論争点を扱い、その後、最終議事録に渡ります。
わたしたちはシノドスのオブザーバーとして参加しましたが、徐々に単にオブザーバーではなく、参加者であると気づくようになり、与えられた役割に大変満足しています。
アフリカは世界中で最も若い人々が多くいる大陸です。2015年、若いソマリア人の起業家とジャーナリストが、アフリカ各国の平均年齢を示した地図を発行しました。そのグラフは明白な現実を表しているので、諸々の国で発刊され、世界を巡りました。16歳から28歳という大変低い平均年齢に加えて、アフリカには世界で最も若い集団の5つの国があります。ナイジェリア、ウガンダ、マリ、マラウイ、ザンビアで、平均年齢は15歳から16歳です。たとえばイタリと比べると、イタリアの平均年齢は45歳、ドイツと日本は46歳で、これら3つの国は最高齢です。この理由で、現在開かれているこの若者シノドスが何百万といるアフリカの若者に特別なスポットライトを当てたわけです。
シノドスによってどのようなことが起き、またその重要性がありましたか? 参加した多くの司教方、修道者そして若い人々には どのような役割がありましたか?
―アフリカではこのシノドスに大きな期待が寄せられています。一つの事実だけでも言いますと、世界各地に送られてきた準備のための質問に大きな反応を見せたのはウガンダで、16000の回答を送り返しました。アフリカ大陸全体が期待を寄せていると思います。小教区が大変よく協力したのは明白です。しばしば若者を準備させました。こちらの若い人々は参加することを強く望み、これは自分たちにとって歴史的な体験であると考えています。
シノドスのメンバーの構成はどうですか、若いアフリカ人は多く参加しましたか?
―メンバーは400名で、その内267名はシノドスの教父方です。世界中から34名の若者が参加し、6名のアフリカ人がマダガスカル、カメルーン、チャド、ナイジェリア、コンゴ共和国、赤道ギネアから来ています。総長会(Union of Superiors General)から10名の代表がおり、わたしを含めて3名がthe International Union of Superiors Generalから来ています。ここに参加するのは容易ではありませんでした。
どのような意味ですか?
―男子の総長会にはシノドス開催時には10名の代表者への招待が自動的に来ますが、わたしたちには7月まで何の連絡も来ませんでした。こちらから願わなければなりませんでした。かろうじて3名の席を確保できたのです。後で、UISG の4名の代表者がシノドスの事務所から直接に招待され、合わせて7名になりました。6名がオブザーバーで、1名が専門家です。わたしたちオブザーバーは他の参加者と同じように初めのうちに各自4分間ほど話す機会が与えられます。その代わり、専門家はグループ内でのみ話すことができます。
2,3日前、南アフリカ ダーバンの大司教であるナピエル枢機卿がアフリカの現実を明白に伝えなければならないと言われましたが、あなたも賛成ですか?
―もちろんです。シノドスの準備文書にはアフリカに関して不足している点がいくつか見られます。枢機卿が言われたように、移民に関しての討議が大変少なく、アフリカ内での移民についてはもっと少なかったです。: アフリカ大陸には緊急な状況から避難する莫大な数の人びとがいます。アフリカの他の国々に身を寄せているのです。アフリカからヨーロッパに流動しているように思われます。
わたしにとって、それは、若いアフリカ人の代表者は現実への責任をとれませんし、少人数の人のみが限られた地域で教育を受けることになるのです。デジタル世代について言えば、アフリカの現実について認識がないようです。もちろん、インターネットの使用は大いに広まっています。田舎に住んでいる多くの若者にはまだデジタル世界にアクセスできません。結果的には若い人たちが教会から出て行くことができず、逆に、内部にとどまります。これは根本的に教会における若者の問題になります。簡潔に言うと、教会はこの現状にもっと意を注がなければならず、最も数の多い若い人々です。
あなたのアフリカ人としての参加はシノドスの方向性を変えるものになると思いますか?
―アフリカ人の司教方がアフリカで起きている問題についてよく理解してもらうことができるよう大いに貢献しておられると思います。若い人々を含め、わたしたちはシノドスの最初の時間に話す時間がありましたので、アフリカについてシノドス参加者に知っていただくことができたと思います。それによって、若者と一緒に働く司祭、修道者、信徒を訓練し、彼らに耳を傾けることについて学んでいくことと思います。アフリカの若者は参加すること、教会が新しくされ、若返えらせることを望んでいます。彼らは、政治において、教会においても、 人材の排斥、透明さの不足などの基本的な腐敗に陥ることがないような位階制を期待しています。 そこにはどのようにして信仰を伝えていくかの問題が残ります。 結局は、若い人の参加にかかっています。というのは、教会の多くは大人によって治められているからです。しばしば、わたしたちは政治家のように人種によって分けられているかのようです。わたしたちはアフリカにおける信仰の生き方を見いださなければなりません。
それは文化受容についてですか?
もちろんです。 わたしたちは伝統を受け継ぎ、それらを保つようにしてきていますが、しばしばアフリカにおいては意味がないものがあります。例を挙げると、典礼や神学はいまだに西洋のままで同じ呼び方です。わたしはアフリカの呼び方で洗礼を受けていませんので、LUCYという名前です。幸いにも今は変わってきており、若者と大人が相互に聴くこと、対話することによって、シノドスがアフリカの教会全体として現実を変えていく引き金になると思います。