2017.5.ニュース クローズアップ
コトヌー(ベナン)。4月26日に「神の母」管区(AFO)において、扶助者聖母会の総長、マードレ・イヴォンヌ・ランゴアにささげる世界共同体の感謝の祝典が行われました。アフリカ管区の管区長、スオル・ヨランダ・キカンジュと姉妹たちは、1年の流れの中で、この世界的な大きな行事を準備しました。そのテーマは「オラトリオの心で、教育共同体において、わたしたちは福音の喜びを青少年に大胆にもたらそう」ということで、世界中の共同体全体の準備に伴いました。“あなたにとって、感謝とはどういうことですか”。“わたしにとってそれは善をするすべての人に感謝を表すことです。他者に出会いに行くことは使命です。人々に奉仕する喜びの表明です。家族のお祝いの時を生きることです。神様がベナンにおいて、またすべての管区においてなさる大きな善を語ることができます。これらは兄弟的な出会いの喜びの祝日を準備しながら、情熱に燃えて生きる教育共同体の代表者たちの声から集めたものです。
一つの物語を紹介します。4月25日の夕べ、一人の少女が最初の感謝を表した話は、皆を驚かせました。この少女は自分の生まれ故郷を離れて、スターになる夢を実現するために都会に出て行きました。しかし、失望と疎外の体験は助けを求めるように彼女を刺激し、村に帰ってきたとき、村の住民たちは彼女を歓迎して、受け入れました。これはマードレのやさしい現存に対して感謝を表すために集まった教育共同体と大勢の若者から表明された、アフリカの連帯と愛のメッセージなのです。
4月26日にはシスターたちのコムニタにおいて教会の祈りの後に、マードレ・イヴォンヌと共に、一同は音楽隊の響きに合わせて、パドヴァの聖アントニオ教会に向かって行列をしました。そこでは、ベナンとトーゴの教皇使節の司式と、サレジオ会の管区長と会員方、その他の多数の修道会員の共同司式により、大勢の信者たちの参加する聖体祭儀がささげられました。教育共同体のメンバーと若者たちと子供たちも大勢参加しました。教皇使節はオメリアの中で福音を告げ知らせる喜びと、奉仕する喜びを力をこめてお話しになりました。さらに、ベナンのサレジアン・シスターズとサレジオ会員たちの事業を激励なさいました。ごミサの終わりに、FMAの修練者たちはこの出会いの時のために、トーゴの司教様が本会の会憲の中の聖母マリアを賛美する言葉を選んで作曲された歌のメロディーに合わせて、ダンスをお目にかけました。マードレ・イヴォンヌは参列者たちに次のようにおっしゃいました。「ドン・ボスコのサレジオ会の皆様と、小教区教会の共同体の皆様に、またこの管区のシスターたちと、アフリカとマダガスカルのすべての管区長様方に、そして、青少年と子供たちの皆さんに、改めて熱くお礼申しあげます。私どもの修道会の世界共同体の感謝の祝日の行事において何にもまさるものは、まさに感謝の祭儀でございます。これこそ私どもの感謝に意義を添える、おん父へのイエスさまの感謝の最高のみわざでございます。わたしたちはオラトリオの心というカリスマをもって、子供たちと若者たちに喜んで福音を告げ知らせるために省察された提案に感謝いたします。わたしはこれこそ世界的次元をもつ大きな家族であることを体験する喜びであると考えます。感謝の日をお祝いすることはわたしたちが自己満足するのではなく、すべてを神様から、また他の方から戴いていることを認めることであり、いっぽうわたしたちは愛されているので、こちらも愛することが出来るのです。わたしたちの貧しさと弱さのうちに神ご自身が働いてくださるのを認めております」。
感謝の祝日は家族的な夕べによって閉じられました。西アフリカ管区の歴史の映写があり、ダンスや「マードレ・イヴォンヌへの感謝の贈り物の贈呈をもって心豊かにされました。ボナノッテのときに、マードレは姉妹たちが福音の喜びに生き、これを若者たちに、特に若者と共に告げ知らせるようにとお勧めになりました。それは彼らを通して他の若者たちに伝えることができるからです。