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わたしたちは女の子です!奴隷ではありません…

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わたしたちは女の子です!奴隷ではありません…   2017.2.7  ローマ(イタリア) 

2015年2月8日に、聖パキータはパパ・フランシスコによって、“奴隷売買に反対する祈りと反省の国際日”の保護者に選ばれました。この活動は短期間のうちに、世界の多くの地域において、女性たちのグループで考案された創造的な方法によって、このような人身売買に敏感になり、これを廃止する運動が始まったのです。

 アフリカの娘‘世界の姉妹’である聖パキータの典礼文には、彼女の過去と受けた傷との和解の深い意義を観想するのを助ける感謝の念が満ちています。“まだ幼い時にわたしは誘拐され、奴隷として6回も売られました。そのわたしに、‘新しい名前:パキータ、幸いな子という名前がつけられました…”。

 彼女の奴隷と暴力的な扱いの体験から、パキータは恨みと失望でいっぱいの心をもっていましたが、イタリアの人に救われて、キリスト教の信仰と出会うことができました。

パキータは神の恵みに助けられて、受けた悪を完全にゆるすことができるようになりました。「もしも自分を虐待した人に出会ったら、その人の前にひざまずき、その手に接吻するでしょう。なぜなら、奴隷にならなかったならば、今、キリスト信者と修道女になっていないでしょうから」。

 パキータにとって、人間にはできないことを、神が特別に注目してくださったことがわかったのです。人が“自分が無であること”を悟るとき、神のご好意を引き寄せ、自分の上に祝福がくだるのです。「十字架の中に、わたしは限りない神の愛の意味を発見しました」と、パキータは言います。誰一人、この小さな奴隷が将来、栄光に満たされ、魅力的な聖性に達するなど考えもしなかったことでしょう。それに反して、すべてのことは永遠であることが現れているのです。「神の愛。それを知らなくても、奴隷の身分から自由を得られるまで、神秘な道を通って、神はわたしにつねに先立って寄り添ってくださったのです」。

 ローマで組織された委員会は、FMA会もそれに参加して、2月1日から8日まで、集会(出版社、セミナー、映画討論会、祈りの夜、パパ・フランシスコとの謁見)が、教会と、市民の会の後援によって行われました。この1週間に実施されたことは予防教育のプロセスを計画することを目指しました。すべての集会は他の女性たちの傍らで、女性と奉献者と信徒たちの有する変化させる自由な力を明らかに示しました。

 「わたしたちは子供です、奴隷ではありません」。これは今年のテーマです。しかし、もっと正確に言えば、「わたしは女の子です、奴隷女ではありません」と言うべきでしょう。なぜなら、人身売買の年少の犠牲者の28%のうち、20%がまさに女の子と少女たちから構成されているからです。そして、世界の犠牲者たちの71%が女性なのです。

 “国際女子修道会総長連盟(UISG)の会長、スオル・カルメン・サンムトが、「タリタ クム」のコオディネーターのスオル・ガブリエッラ・ボッターニと共に、奉献生活の世界的ネットワークで明らかにしていることは、「人身売買は2世紀前に廃止されましたが、当時、実際には現在のように大勢の奴隷がいたことはなかった」のです。

ますます増える責務が明らかになるにつれて、諸教会を敏感にするために、バチカンの省庁と、国際カリタスや、「タリタ クム」から導かれる活動のおかげで、いっそう修道会や民間の機関の緊密な協力によって、人身売買の状況がよく知られるようになりましたが、今もなお真剣に記録されていない事実があります。年少者の状況を考えるとき、子供たちは生活の悲惨な状態を語ることもせず、しばしば成人の年齢に達するまで、自分たちの心の中に留めています。ですから、最初に、次に、そして三回目に、この暴力に襲われた人を配慮するにいたるまで、危険な状況にいる人を予防することが重要なのです。すべての人に、特に子供たちと少女たちに人生の美しさのうちに成長することができるような関わりを再びつくることが大切です。 

  世界の多くの国においてこの分野で励んでいる修道女たちは、今や初期の形から、より強固なイニシアチブと活動を進めています。発展のやり方を変更し、世界的段階においてこれらの諸問題に立ち向かうことができるように、新しい方策を練っています。タークソン枢機卿は教皇庁の新しい部局において、人身売買の犠牲者たち、わけてもそれらの子供たちを救う活動の方策を認可されました。

日常的にこの専門的な責務を果たしている優れた人々の多くの証言は、かれらにいのちと希望を取りもどさせるために、優しさと信頼の思いをこめて体と魂の傷を癒すことができると言っています。

 神の摂理のはしため修道会員、スオル・ロザリア・カゼルタはカタニアの年少者たちの家族寮、「聖ヨゼフ」の家の責任者で、次のように話しています。「わたしたちのもとに来る少女たちは、暴力により心も体も傷ついています。わたしたちはこれらの少女たちに生きる望みと、もっている才能を花咲かせ、実を結ぶように、まず最初に学校に通わせ、手仕事を教えるようにしています」。 

(訳者注:以下、暴力の犠牲者の子供たちを回復させるNGOの責任者たちの発言が続きますが、省略します)。

 

参考サイト  Sono bambine! Non schiave