2016.10.15-マグデブルグ(ドイツ)
マグデブルグ(ドイツ)の家のfmaは10月10日から15日まで、およそ1,000人の巡礼者と共にローマに来ました。その中に30歳以下の大勢の青年たちもいました。彼らの大部分は、東ドイツから来ていて、マルティン・ルーテルと同じ出身地の人たちでした。この巡礼はプロテスタントの教会の青少年司牧部門と、マグデブルグ司教区のカトリック青少年司牧部門の協力によるプロジェクトです。
カトリック信者500名とルーテル派の教会の500名の信者で、この巡礼のモットーは、「ルーテルと共にパパさまのもとへ」ということです。深みのある教会一致の精神のうちに歩みを共にして、ルーテルの宗教改革の始めから5世紀を経てローマへの巡礼が行われたのです。
10月13日にパウロ6世の講堂でパパ・フランシスコとの謁見が行われました。教会一致の大きな意義のある出会いでした。
巡礼者たちは3つの信仰宣言の教会:カトリックと、ルーテル派と、改革派の教会のそれぞれの司教に伴われていました。謁見は1時間以上続きました。パパ様は青年たちに、「いつくしみの証し人であるように」と励まして、次のお言葉を述べられました。「神学者の方々は教義の面で対話を進めておられる間、あなたたちはお互いに出会うチャンスを求めて、より良く知り合い、一緒にお祈りをし、お互いに助け合い、皆が助けを必要としている時には進んで皆を助けてあげてください。こうして、あらゆる先入観から自由になり、平和と和解を告げ知らせるイエス・キリストの福音だけを信頼して、この新しい歩みの時期の真の主役になれば、神のおん助けによって完全な交わりに導かれるでしょう」。
このお言葉の後に、青年たちはパパさまにいくつかの質問をし、そのお答えを聞き、抱擁していただきました。パパ・フランシスコは教会一致の歩みの妨げとなる害毒に対して注意するようにおっしゃいました。それらは、偽善的行為と支持者を得るための熱心な勧誘です。主な挑戦は、真のキリスト者である人を自分たちに一致させることです。キリスト者のアイデンティティーは、次の3つの言葉にまとめられました。「選ぶ、ゆるす、つねに歩むこと」。
この出会いは皆に教会一致の精神を強め、いっそう確信をもたらしました。特にドイツの一つの地域に福音宣教をする責務を強化させました。そこではキリスト教徒は少数で、80%の人がなんらの信仰も宗教も持たない人がいるのです。