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教育は人間に心を配るための場

ローマ(イタリア)                                                               

 「教育は人類の永続的な任務であり、人間に心を配る優先的な場であります」。

 これは10月29日、教皇庁立「アウクシリウム」教育大学の2015-2016年度の始業式において、マチェラータ大学の倫理哲学の教授、ルイジ・アリチ氏が、「自然界と文化とのはざまにいる人間:その差異と関係」というタイトルによる講演に際して、学長のスオル・ピーナ・デル・コーレが彼を紹介された時の言葉です。

  この哲学教授の考察において、大学の新年度の始業式は、イタリアの司教協議会の総秘書、ヌンツィオ・ガランティーノ司教の司式による聖体祭儀をもって開始される特徴を挙げられました。

  アリチ教授は講義の後、ピーナ・デル・コーレ学長と、フィレンツェの教会の会議での、「教育の道」のための作業のまとめについて連絡されました。「貴大学はこの最近の数年に、文化的イニシアチブと、養成の提案の中に、“人類学上の問題”に熱意を込めています。この新学年度のための責務は、進行中の現象と文化的プロセスをより深く理解するために、知性と心を開くことです。このような自己養成と、有能で情熱的な教育者を養成することにより、現代社会がもたらす教育への挑戦に対処することの出来る教育の真の専門家を育成できます。イタリアの教会の指針として、司牧的刷新の歩みの展望として、大学の使命は、教育こそ人間にとって永続的な任務であり、人間への配慮のための優先的な場であるという認識を深めるために貢献することを望んでいます」。

 このイベントのプログラムは、大学の副総長であり、扶助者聖母会の総長の、マードレ・イヴォンヌ・ランゴアの挨拶の中で、基礎神学の教授、スオル・マルチェッラ・ファリーナが、名誉教授となり、教皇庁の奉献・使徒的生活会省と列聖省の顧問になられた発表がありました。

                                                                                                                     2015.10.27

 

参考サイト  L’educazione: spazio per la cura dell’umano