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シチリアにFMAの新たな存在

カタニア(イタリア) 

 奉献生活の年と福者ヨゼフ・ベネデット・ドゥスメ枢機卿の教区創立10周年に際し、去る9月30日、シチリアの「マードレ・モラノ」管区にFMAの新しい存在が祝福されました。それはマードレ・イヴォンヌ・ランゴアの公式選出の教令により、サルヴァトーレ・グリスティーナ大司教と、主任司祭ドン・アンブロジオ・モンフォルテのお望みに応えるためでした。

 この式典に、扶助者聖母会のシチリア管区長、スオル・マリア・ピシェッタと、その地域の市議会の高官の方々、サレジオ家族の代表者と、教区の多数の信徒が参列しました。

 この新しい家は、本会の宣教女、福者マリア・トロンカッティのご保護にゆだねられました。3人のFMAは、オラトリオ、青少年センターの活動、青少年と成人のための教会のカテケージス、病人の訪問、カテキスタの養成、母親たちへの女性の仕事の実習などを担当します。

 主任司祭と教区民たちはFMAを大きな喜びと熱意をこめて歓迎し、小さな共同体を迎える住居の準備に協力しました。

 歓迎の日は、荘厳な行列で始まり、若者たちは扶助者聖マリアのご像を担い、その後に、カタニアの司教区からほとんど全員の約100人のサレジアン・シスターたちが続きました。

 聖体祭儀は教会の聖歌隊のコーラスで活性化され、少女たちのグループは奉納行列のときにダンスをしながら祭壇に向かい、父母たちは前日に教会の内部を美しく飾ったのでした。侍者の少年たちは典礼に添ってまじめに正確に奉仕しました。

 大司教はオメリアの中で、辺境地の教会にFMAを迎えた喜びを表明し、小教区の全員がこの日のために協力したことと、司牧評議会の秘書からのこの日について立派な連絡があったことを強調なさいました。これからもますます種々のグループの間での協力と、奉献生活への召命の花が咲くことを希望されました。

 主任司祭は大司教とFMAの管区長に感謝を述べ、数年前にFMAの総長から贈り物として、扶助者聖マリアのご像を戴いたことを思い出しておっしゃいました。「その時、教会に扶助者聖マリアがおいでになりましたが、“どうか早くあなたの娘たちを送ってください”とお願いしました。きょう、ようやく私どもの祈りが聴き入れられました。信徒一同も祈りが聴き入れられて喜んでおります。1876年にドン・ボスコがキエリにいらした時、聖母のご像を教会に贈り、市民たちに“今のところ聖母のご像だけですが、後ほど娘たちが来るでしょう”とおっしゃいました。「この教区にシスターたちが来られたことは、たいそう意義深いことです。『クロニストリア(FMA会の編年史)』を読みますと、ドゥスメ枢機卿が創立者、聖マリア・マザレロに、私の教区のためにシスターをください、とお願いになって実現しました」。

 管区長は、聖体祭儀の後に大司教様と市の高官、主任司祭、サレジオ家族の代表者と、教区の全員に、シスターたちを温かく迎えてくださったことと、大司教様から聖母の美しい額を戴いたことを感謝しました。

 この教区への扶助者聖母会員たちの存在は、キリストの福音を辺境の地にもたらすために“出向く”ように、との教皇様のお招きに応える一つの証しとなることを望んでいます。

                                     2015.10.22

 

参考サイト Nuova presenza fma in Sicilia