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もっとも大きな愛

papasama

トリーノ(イタリア)

 トリーノ市民に対する教皇聖下のご配慮は、大歓迎されました。出会う人々、出会いの場は変わっても、ご自分の羊の群の傍近くにいて下さる牧者(羊飼い)に出会うことができました。労働者たち所で、聖下は、出会いの最初から、現代社会の状況下で最も弱い立場にいる人々を擁護し、「消費文化」を否定されました。「移住・出稼ぎによって、競争はさらに激しくなります。しかし、移住者にはその責任はありません。かれらは、不正と消費経済と戦争の犠牲者ですから」と。

 ヴィットリオ・ヴェネト広場で荘厳ミサ聖祭(感謝の祭儀)中、聖骸布(シンドネ)に敬意を示されたフランシスコ教皇は、私たちが、たとえ過ちに陥っても忠実でいて下さり、赦すために私たちを待っていて下るイエスの愛について話すため、万博のテーマ「最も大きな愛」を再び取り上げられました。すなわち、イエスは、憐み深い父の御顔であり、そこに忠実な愛があります。イエス・キリストが、ご自分の弟子たちにされた教えの中心となっている三つの用語、「愛、生命、仲間」をについて、ヨハネによる福音を引用しながら始められました。「この用語は、相互に交差し、明確にし合う三つのことばです。愛という言葉、それはテレビドラマの感情的な意味合いで済ませるものではありません。これは、言葉よりも行い、働きによって現わされなければなりません。神は、一つの民族の歴史と深い関わりを持たれ、御子が十字架に架けられ、そのいけにえになってしまわれるほど、人間にご自身を与え続けられました。」

 愛は伝えます。すなわち、「相手に耳を傾け、応答し、対話するものです」と教皇フランシスコは説明されました。次いで、教皇聖下はあまり一般民衆には歓迎されていないが、善い牧者として誠実に伝えなければならないことについて話されました。「愛は、人間を深く尊敬します。人間を使いものにしたり、利用するようなことはありません。愛は純潔です」と。

 そして、若い人々に向けて呼びかけられました。「快楽主義者であるこの現代世界は、快楽的で、成功し、格好良い生活だけをコマーシャルします。私は、皆さんに言います。純潔でありなさい。繰り返します、純潔な人でありなさい。私たちは皆、この徳を生き抜くことがとても難しい瞬間を通って来ました。けれども、生命を与えることのできる愛、自分の楽しみために他の人を利用しない愛が真の愛の道です。他の人の生命を聖なるものとして尊ぶ愛です。『私は、あなたを尊敬します。』 『私は、あなたを利用したくありません。』 『私は、君を利用するようなことはしたくない』と。それは、容易なことではありません。私たちは皆、愛の快楽と安易な考え方を乗りこえることは難しいことであると知っています。もし、私が皆さんに向かって余計なことを言っているのでしたらどうぞ赦して下さい。けれども敢えて皆さんに言います。純潔な愛を生きるよう努力してください。」

 福者ピエル・ジョルジョ・フラッサーティを引用しながら、教皇様は、「出向いていく」オラトリオ(教会の日曜学校)で生活している若者、シャボン玉のようにはかなく消えてしまわない価値を体験している若者の経験を称賛されました。「人と人とを建設的に結ぶようなことを行いなさい。これは、生活において不信に抵抗する最高の解毒剤です。失望さしない生命を生き抜きなさい。生きてください。どうにかこうにか生きるのではありません。」

 午後のもう一つの訪問先は、どうしても行かないではいられない所です。それは、病気の人、障害を持つ人、高齢者の皆さんが宿泊しているコットレンゴです。そこで教皇様は、希望と深い愛情を込めたお言葉を述べられました。「皆さんは、教会にとって大切な方々です。愛を込めて触れ、奉仕させていただくことを誇りに思う、十字架に架けられたキリストのお体です。イエスのお恵みで皆さんは、世界を救われる神の憐みの使徒であり、証人となるのです。」

 6月22日木曜日、ワルド派寺院を訪問されました。一人の教皇がワルド派寺院の敷居を越えるということは、カトリックとワルド派両教会間の関係において歴史的なことでした。教皇フランシスコは言われました。「カトリック教会として、これまでの歴史において、皆さんに反対し、人間らしくない、キリスト者らしくない態度と行いのゆるしをお願いします。主イエス・キリストのみ名において、どうぞおゆるしください。聖霊の実りによってもたらされる一致は、同一性を意味するものではありません。私たちは共に歩むよう招かれています。ワルド派の皆さんとカトリック信徒の間で、協働できる広い可能性を開いてくれる領域は、福音宣教の分野です」と。 教皇フランシスコは、ブエノス・アイレス(アルゼンチン)からイタリアへこられる時、いつもそうおっしゃっていたように、このトリーノ訪問を「里帰り(ritorno a casa)」と言われました。

教皇聖下の講話全体参考サイト http://w2.vatican.va/

参考サイト  L`amore più grande