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インタビュー カリスマ的・宣教的アイデンティティーを表す家

わたしたちの家は聖書とカリスマに深く根ざした家です。私たちはFMA として、今日、カリスマ的・宣教的アイデンティティーを表明するよう呼ばれています。本会のカリスマのいくつかの特質を深めるために副総長、Sr.エミリア・ムサッティと総秘書Sr.ピエラ・カヴァリアにインタビューをしました。 

副総長であるということは、本会について広い視野を持っていると言うことですね。自分たちの領域を超えるメンタリティーを育むためにどのようにコムニタを支援しますか。 

  1. エミリア・ムサッティ

モルネーゼから全世界へ。本会は地理的にも宣教の面でも予想外の発展をし、すでに142年の歴史を刻みました。総評議会に属することは、この大きな次元を生きることであり、カリスマによる答えを青少年、特により貧しい青少年にもたらす道を忍耐強く探すために、至るところで創造性と勇気をもって働いている多くの姉妹や協働者のために感謝の心をもつことです。

この総会において、私は普遍性を感じます、召命の豊かさを輝かせ、世界中の青少年と新しい教育による連帯の歩みや回心のプロセスを生きるようにさせます。この体験を生きるためにどのようにコムニタをたすけますか。まず、特に青少年の間に、世界中にある教育共同体の内外の人々の生活に入り込む挑戦にコムニタや人々の関心を向けさせ、歩みの中にある人類に属するものであると感じさせ、新しい世代の生活のための情熱を培い、本会が種々の場所で実践している体験や選択を知ることだと思います。真に大きな家族に属していると感じることです。 

「本会の歴史と生活の管理者である」というあなたに委ねられた使命は何を意味していますか。

 Sr.ピエラ・カヴァリア

「本会の生活と歴史の管理者である」ということは恵みによる使命であり責任のあるものです。

まず、ほとんど毎日、毎時間、本会の歩みを近くから知るという恵みです。挑戦には事欠きませんが、絶えず神の新しい呼びかけに開かれているダイナミックな行程です。神は、現実の中で、カリスマをより明らかに生きるよう、絶えず問いかけています。これは、諸管区との関わりや受けたり発送したりする資料を通して知ることができます。それぞれの資料は歴史の一部分をなす生活の断片であり、それが歴史を作っていきます。

また、「本会の歴史と生活の管理者である」ことは、支部や管区レベルでそれぞれのFMAの責任でもあります。このため、私は歴史的センスを培うように努め、また各FMAとコムニタの仲介である管区秘書を通しても資料への配慮をしました。本会の歴史的センスは所属意識を培い、カリスマへの忠実さによって築くべき未来へと開く責任を自覚させてくれます。

どのようにしてカリスマの多文化をよりよく目に見えるようにしますか。

 Sr.エミリア・ムサッティ

本会は多くの側面、文化、言語をもつ一つの大家族です。同じカリスマと共通の召命によって、分裂ではなく、一つであることを証しする宝です。自分たちの文化的、地理的ワクから出て人や共同体を助ける開かれたプロセスであり、しばしば文化・宗教的全体主義によって記された現実の中で交わりのしるしとなって、世界の住民であると感じることです。

こうして、青少年のいのち、教育使命を通して彼らにイエスをもたらすという共通の情熱がある時、大きな違いも相互に影響をおよぼすことができることをあかしできます。

 生誕200周年の国際歴史セミナーが近づいています。このセミナーの企画を推進したのはどのような動機によるのですか。

 Sr.ピエラ・カヴァリア

パスカル・チャーベス神父様を『サレジオ歴史国際大会』に駆り立てた動機はいろいろあります。まず、創立者のカリスマを共に深めるため、サレジオ会員とFMAから企画された生誕200周年の機会にあたってドン・ボスコへの贈り物とするためです。

さらに、ドン・ボスコの歴史上の姿を深めるだけでなく、彼の死後から1950年まで、世界中でドン・ボスコのカリスマの発展に光を与えるためです。大会では、サレジオ会とFMA会のカリスマの紹介から始まり、諸大陸における発展をさらに深化するようたすける種々の関わりやコミュニケーションがあります。(抄訳)

 

参照サイト Casa per esprimere l’identità carismatica e missionaria