今年10月8日は、富士の聖母像建立50周年を迎えます。この半世紀間、日本の子どもを見守ってくださった聖母に感謝するため、巡礼に行きました。
午前9時にバスに乗り込み、富士の聖母を目指して出発しました。車中は姉妹同志が、ゆっくりと笑顔で語らっている光景がとても和やかで家族的な雰囲気に満ちていました。
約2時間30分で富士山の二合目中腹に到着し、山道を歩いて聖母像の立つ山間へと向かいました。全員が到着したところで、50年前の聖母像建立の経緯の朗読を聞き、その後ロザリオの祈りを熱心に唱えました。姉妹たちはそれぞれの思いを抱いて熱心に祈っていました。
一人ひとりはそれぞれの思いを抱いていたようです。機会があっても、いつも参加できず、気がついたら十数年ぶりの巡礼だ。今年が最後の巡礼かも。今日はとにかく、これも、あれも、とマリア様に願う一日にしたいと。祈りの声は木立を抜けて天まで届く勢いでした。
小雨が時折降って、あいにくの肌寒い天気だったので、小一時間、聖母像を囲んで祈ってから、予定を変更して早めに二合目を出発し河口湖へ向かい、12時30分過ぎに、河口湖畔に着きました。二合目と違って温かい日差しがあり、皆で談笑しながら少し遅い昼食をとりました。
食後は、湖畔にある『河口湖ミューズ館 与勇輝人形常設展』を見学しました。そこでは、与氏の作る情感あふれる微妙な表情が見事に表現されたすばらしい人形が沢山あり、姉妹たちもおのずと「与 勇輝WORLD」に入っていき、その美しく、優しく、柔らかな、何処か儚げな、何処か懐かしい世界へ引き込まれたようでした。
見学後に山中修道院を訪問し、そこで休憩しながら修道院の姉妹との和やかな談笑のひと時を過ごし、3時30分、富士の聖母と山中修道院を後にして、守護の天使修道院(赤羽)への帰路につきました。
今日という日は、特別なイベントがあったわけではありませんでしたが、サレジオ精神の大切な要素である「家族的精神」を思い起こし、それをお互いが自然な形で実行し、共感し、味わいながら過ごした良い一日になりました。神に感謝! 守護の天使修道院シスターK.S