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開かれた家を築くこと(1)

「私たちの家は、霊的、知的、共同体的、使徒的養成を深みへと導く聖霊に開かれた一つの作業場です。」

今日は総会のテーマの深化の作業に当てられた日で、私たちはマードレと幾人かの総評議員に総会の省察と体験について分かち合っていただきました。 

この私たちの時代の歩みにおける教会共同体についてどのようにお考えになっていますか?

マードレ・イヴォンヌ・ランゴア

修道生活は教会的次元によって強烈に特徴づけられています。何かの「近くに」というのではなく、教会の「中に」そして、教会の生命そのものです。修道共同体の三位一体の根元は、教会における一致の側面を明らかにしています。カリスマは、実に教会への賜物です。つまり、対話の中で、他のカリスマと一緒に教会を築いていくために働きます。ドン・ボスコとマードレ・マザレロは、教会への愛と教皇の教導への忠実をサレジオ的生命の重要な特徴としてとらえています。教皇フランシスコとの集まりの中で、私たちは、より貧しい若者たちと出会うために「出かけて行く修道会」について聞きました。私たちの教育の提案と共に、若者たちのために神の愛を感じることのできるしるしであること、「若者たちを愛するだけでは足りない、彼らが愛されていると感じるまでに」とのドン・ボスコの言葉を思い出しながら、同伴の具体的な姿、愛、連帯を示していくという責任があります。教育共同体が教会的で普遍的な共同体の表れであるように、兄弟愛の預言であるように、また、教会とその領域の中で神の愛のあかし人であるために、教育共同体とサレジアン・ファミリーとのつながりの中で生きるように呼ばれています。

 

いったん家に戻ってみると、総会の養成体験はどのように私たちの生活と共同体に変化をもたらしますか?

  1. マリア・アメリコ・ロリン

総会は、識別、一致、刷新の大きな体験です。「識別」といえるのは、ただ一人のFMA個人にではなくて、世界共同体であるFMAとして、私たちに語りかけられる神に耳を傾ける特権的な時と空間であるからです。「今日、FMAから、また教育共同体から神は何を待っておられるのか?」「世界に、教会に、特に青少年に与えるためにどのような新しい答えが求められているのか?」と。総会は、その上、「一つ」の大きな仕事場です。というのも多様性の中の一致と調和のしるし、そして人を育成し、刷新し、比較することや体験を分かち合うこと、忠実の真正性と修道会の将来の路線を一緒に作り上げていくことに開かせていくものです。総会は、「刷新」の重要な時です。今日の挑戦に対する光としてのカリスマという特別なアイデンティティを再度解釈するということにおいて、また、生活、関係性、ダミィ・アニマスの情熱の質について刷新されることです。地理的な辺境地、そして、より貧しい青少年を見出す現実の辺境の地に向けて宣教女たちを送り出していくということです。

第23回総会の養成体験は11月15日に終わるのではありません。共同体において新たな情熱に戻っていくこと、そして総会のメッセージの新しさを自分たちのものとしていきながら、変化の職人、カリスマの新しい実りの職人になっていくのです。

 

今日の青少年の期待と挑戦は何でしょうか?青少年との対話を行なっていくのうえでの難しさと挑戦は難だと思いますか?

  1. マリア・カルメン・カナーレス

世界の異なる地域で体験した多くの対話や出会いから、私は、戦争、苦悩、不正義という状況下に生きる青少年たちの中に、各々の能力と豊かさを表現する働き、単純さと簡素さ、幸せと彼らの生活の中で命の充満である神の現存を感じること、謙虚さをもって側にいることを知っている真の大人に対する希望、平和を感じました。また、受けた挑戦も多くあります。つまり、現在と未来への不安、父母のどちらか、あるいは両親が欠けている、また他の理由のために商品の様に売られたり、文化を開化させることができず、幼児期を幼児期として生きることもないまま、幼い頃から働かなくてはならないとか、限界、不確かさ、無知など…。青少年に耳を傾けるということについて私たちが感じる難しさは、彼らと共に変えることができないこと、青少年たちを真に迎えるために私たちを自分自身から外へと開いていけないことです。より重要な挑戦は、彼らの願いに真実に耳を傾けながら、デリケートさと優しさをもって同伴することです。エマオへの途上で復活なさったイエスのように、性急に答えを見出そうとせずに、彼らと共に模索しながら、忍耐をもって、彼らを信じることです。

 

第23回総会でのサレジアン・ファミリーとしての体験はどのようなものでしたか?

  1. マリア・ルイザ・ミランダ

私にとっては、生き生きとした、あるいはより、継続的な相互の参加の体験です。様々な管区の総会参加により、全世界の一般信徒、青少年の代表者と共にこの日々は大変豊かな時となり、サレジアン・ファミリーが存在し、すっかり引き入れられました。毎日、驚きをもって私たちのカリスマが多くの人々から分かち合われた恵みであることを発見しました。それは、私たちがFMAの召命と共に受け入れた賜物、聖霊が他の多くの青少年たちと大人たちに与え続ける賜物、ドン・ボスコとマードレ・マザレロの心の中で燃えていた同じ情熱を心の中に持つことです。この協力関係の中で総会参加者たちは、複数の召命において、青少年がこの世でも、そして永遠に幸せであるようにと協働していくことを目的とした唯一のカリスマによる一致の中で、サレジアン・ファミリーを感じることの美しさと重要性を実感しました。サレジオのカリスマの未来は、もっとしばしばサレジアン・ファミリーとして、ネットを通して活動できると思います。実際、もし、私たちが「ダ・ミイ・アニマス チェテラ・トッレ」を交わりのうちに意識的に具体的に生きるなら、今日青少年が求めている家族的なセンスを私たちは彼らに与えることができます。 

 

 

参考サイト Costruire una casa aperta e solidale (1)