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マードレのチルコラーレ No.1016

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N 1016

愛する姉妹の皆様、

2022年から2027年の「6年間の総評議会プログラム」作成に取り組んだ最初の総評議会を終えることができました。わたしたちは、聖霊の力と光、そして、カナの時と同じように、創造的な方法で力強く導くマリアの積極的な現存を感じることができました。壊れやすく脆弱なわたしたちの存在は、わたしたちを愛し、渇いている世界に「良いぶどう酒」を与えるようにと絶えず招いておられる神によって、大切に扱われているものなのです。

わたしたちが経験している国際的危機は、世界の多くの地域での暴力的な武力紛争、経済的、社会政治的不安定さ、継続するパンデミックなどを特徴としています。矛盾と苦痛に満ちたこの現代世界のただ中にあって、最も弱い人々と連帯し、平和の教育者となるようわたしたちは呼びかけられています。わたしたちは、謙虚に、根気強く、希望をもって、初期の精神に忠実に、キリストに熱心に従うことと、新しい宣教のダイナミズムのために、世界の挑戦を理解し、神の意志を共同体で探求し、その課題に立ち向かうことを約束します。

再生されたいのちから生みだすいのちへ

カナの 「しるし」が書き記され、創立150周年を迎えた本会は、いのちと希望の新しい地平を切り開きます。カファルナウムへの道は開かれています。勇気と情熱に満ち、マリアと共に、またマリアのように、助け手としての責任を自覚し、信じる女性の目を持ってその道を歩むのはわたしたち次第なのです。わたしたちは、イエスの魅力を伝えることを知っている宣教者であり、仲介者、特に、疎外され、完全な人間としての存在から除外される恐れのある青少年のいのちのために働くことを約束したのでした。

教会としてわたしたちを巻き込むシノドス的な考察は、第24回総会の枠組みを作りました。また、総評議会プログラムの作成において、総会の決意表明と優先課題の実践を用意に進めるために、協力してくださった姉妹たちと一緒に、数人の専門家の方の助けをお借りして、シノダリタの経験をしたいと希望していました。

共同体を築いていく歩みは、次のことをさせてくれました。各部門相互の仕事を優先するようにしながら統一されたプログラムを提供するために、わたしたちは互いの声に耳を傾け、対話し、共に探求することができるようになりました。過去6年間の省察で管区から表明されたことと、個別のプロセスに全力と資源を集中させるという選択を念頭に置き、活性化(アニマチオーネ)の部門別のプログラムを記載した小冊子はお届けしないことにしています。

各部門は、「総評議会プログラム」に含まれる活動指針を参照してください。

この「総評議会プログラム」は、本会の歩みと連動したものであり、第2424回総会の指示を日常生活の中で具体化するために、各管区と共同体の取り組みを促すことを意図しています。

マリアと共にいのちを生みだす「presenza

草案作成のプロセスは、本質性、関与、参加、調整、識別、意思決定の共有という基準によって導かれました。それは、モルネーゼでそうであったように宣教的シノダリタの真の実践の場です。わたしたちは、いのちを生みだすpresenzaを共に生き、わたしたちの会の歴史に新しいページを書き続けるようお招きするわたしたち総評議員の体験の喜びを分かち合いたいと思います。

省察の中で、わたしたちは、自分たちが歩んで行く壮大な地平線を見定めることができました。

それは、

 

「何でもこの人の言うとおりにしてください」

(ヨハネ2:5

カナ、そしてモルネーゼのように

現代のただ中にあって

いのちを生みだし、養い、育てる「presenza

 

カナの婚礼(ヨハネ2:1-12)の聖書の一節は、わたしたちの歩みを照らし続けてくれます。

マリアが、その人間性、母性、そして、力強い執り成しのすべての豊かさをもって、そこにおられることは、「総合的な見方」、つまり、見て、思いめぐらし、関わっていくという典型的な女性としての賜物から生じる新しいスタイルの存在となるようにとの呼びかけです。

この「総評議会のプログラム」は、第24回総会議事録に含まれている3つの優先課題と決意表明を現実のこととして更新するものです。それは、継続養成のうちに、シノドス的な歩みにおいて、総合的なエコロジーの観点からネットワークを組んで行動することです。

「3つの行動に共通しているのは、現存の質、つまり、現代社会のただ中に人間として、共同体として『そこにいる』ということです」(マードレ・キアラ・カッツオラの閉会のことば) 。

これまでのプロセスで明らかになったことは、傾聴、識別、ネットワークを組んで一緒にするという経験は、聖霊によって生まれ変わった存在、宣教的シノダリタ、また、召命の豊かさのしるしと預言であるために、相乗効果があるということです。

わたしたちは、広く全体的に関わる様式を選択しました。それは、「一度学んだことを捨てる-学ぶ-もう一度習得し直す(disimparare, imparare e reimparare)」力をつける傾聴、プロセスへの同伴、 部門別エキープの共同作業、青少年と信徒を巻き込むということです。

今、始まったばかりのこれからの6年間を、わたしたちは、本会の教えであるマードレのチルコラーレ、視察担当者の公式訪問、異なる部門の担当者の活性化のための訪問、管区評議会、管区と教育共同体の歩みを識別のスタイルで生き続けたいと願っています。

わたしたちは、いのちが各地域に満ちあふれていることに気づいています。また、その成長のためにあらゆる奉仕と資源を投入できたらと考えています。

この「総評議会プログラム」では、3年ごとのヴェリフィカの指針となる第24回総会の「優先課題」と「総会決意表明」を段階的に取り入れていくことを目的とした省察を行いながら進められます。

6年間にわたって行われる行事予定表、公式訪問および3年毎のヴェリフィカのスケジュールが添付されています。

旅する教会として

これからの6年間は、大切な記念行事やイベントによって彩られた一連の恵みと祝福の流れが交差しています。とりわけ2023年10月に予定されている世界代表司教会議 第16回通常総会が、「ともに歩む(=シノドス的)教会のため——交わり、参加、そして宣教」をテーマとして開催されることです。教会のすべてのレベルで、また神の民とともに生きる、相互に耳を傾けるこのダイナミズムの中で共に歩いていきましょう。

教皇フランシスコは、2025年の聖年のテーマを「希望の巡礼者」とされたことを全教会に伝えられました。聖年への巡礼は、多様性の中の一致と調和の道具となるために、教会としてのわたしたちに求められている共通の旅を強化し、表現することができるようになります。

今回の準備の時期が、貧しい人々の叫びに耳を傾け、すべての人が大地の実りを手にすることができるように招いている神のことばに生かされる機会となることを願っています(2025年聖年の教皇フランシスコの手紙を参照2022年2月11日)。

2027年は、FMAの第1回宣教女派遣の150周年が行われます(1877年11月14日)。ドン ボスコとマリア・マザレロの学び舎でイエスの愛に燃えた姉妹たちが、広く寛大な心で宣教派遣を受け入れたという感謝の心を、聖霊が生かし続けてくださいますように。

わたしたちは、青少年と共に宣教への情熱を喜びのうちに生き、本会の初期の頃からの生み出す力によって「出向いていくモルネーゼ」であるようにという呼びかけを受けいれます。

この総評議会プログラムを一人ひとりの姉妹にお渡しすることで、モルネーゼの最初の姉妹たちの共同体の中で、またすべての時代の奉献生活の経験のうちに見出すことのできる宣教的シノダリタの旅を続けたいと願っています。わたしたちは、わたしたちがとても愛し、わたしたち自身が受け取った新しくて良いぶどう酒の贈り物をしたいと望んでいる若者の世界に開かれ、いのちを生みだす経験により深く関わっていることを感じています。

わたしたちの生活と共同体にいつも現存しておられるマリアに、注意深く、思いやりのある活動的なマリアの presenza を信じ、わたしたちの新たな歩みを委ねましょう。教皇様はおっしゃいました。「マリアに伴われて、聖霊の促しに熱意をもって応えながら前進してください」と。(総会議員への教皇フランシスコの講話 2021年10月22日FMAローマ本部訪問時)

マリアと共に、主の復活に向かって共に歩んでいきましょう。わたしたちは、キリストによって再生されるということを意識することで得られる歓喜にあふれたお祝いをしたいのです。主はわたしたちの平和であり、主のうちにすべてが新しいいのちに満ち溢れます。

主の祝福がわたしたちを喜びで満たし、わたしたちと本会のあらゆる現実のうちに絶えず芽生える新しいいのちのきざしを喜ぶよう助けてくださいますように。

 

ローマ 2022年3月24日

 

マードレ キアラ・カッツオラ

総評議会の姉妹一同