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シスター 臼井 信子 ヴェロニカ
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帰天年月日 |
2025年9月15日 |
場所 |
東京都 |
修道生活 |
62年間の修道生活 |
略伝 |
Sr.臼井信子ヴェロニカは、1935年6月20日、山口県美祢(みね)市で信仰篤く働き者の両親のもとで、7人兄弟姉妹の三女として生まれ、「子どもの頃、毎晩夕食後、火鉢を囲んで、父が、家族皆に聖書のお話を面白おかしくよく話してくれました」と言うほどの家庭環境の中で、しっかりとした信仰教育を自然と身につけて成長しました。 地元の小中学校を終え、県立の高等学校卒業後は2年間ほど、社会人として働き、その間に、子どもの頃から両親に聞いていた別府の小百合愛児園を訪ね、初めてFMAのシスター方と出会い、子どもたちの中で、喜びにあふれて生活しているシスターの生き方が召命のきっかけになりました。23歳の時、別府聖マリア・マザレロ修道院に入会しました。3年間の志願期、ポストラート、修練期、1963年8月6日、調布聖心修道院にて初誓願を立てました。 立願後は、同敷地内にある調布星美幼稚園で事務、1年後、トリーノのサクロクオレに派遣され、そこで約3年間、勉学に励み帰国しました。1967年世田谷幼き聖マリア修道院へ移動し、中学校で宗教を教え、その後、東京守護の天使修道院、別府の明星学園と志願生の担当、東京の聖マリア・マザレロ修道院に異動し、志願者の養成担当、1981年から5年間、東京星美学園短期大学で宗教学の講師として奉仕しました。その後、別府明星学園、静岡星美学園へと移動しながら定年まで、神からいただいた才能を余すところなく発揮し、寸暇を惜しむかのように青少年の健全な成長のため全身全霊を尽くしました。何事にも情熱を注ぎ、我を忘れて取り組みました。どこにいても、何をしていても、創立者の精神に生き いつも全身全霊を尽くして奉仕していました。どこでも生徒や姉妹、職員方と、ユーモアと熱心さで皆と関わりました。こうして多方面にわたりサレジアーナとして責任をもって使命を果たしました。 退職後、設立されて間もないVIDESの協力、大分へ異動して香部屋係の補助や子どもたちのカテキズムに専念しました。晩年は、心身ともに衰え、特別なケアが必要となり、東京守護の天使修道院へ静養のために移動し、年齢と共に体力が衰え、9月15日、秋津教会の神父様から病者の秘跡を受け、静かに愛してやまない主のみもとに召されました。享年90歳、62年の奉献生活を全うしました。 |