サレジアン・シスターになるには
神様は一人ひとりに、その人だけの生き方を考えておられます。
シスターになるためにも、同じものはありませんが、つぎのようなステップを通りながらサレジアン・シスターになります。
小学生~中高生のあなたなら
シスターになりたい!と思ったら、高一から赤羽の修学院に入ることができます。
ここでは普通の高校生として学校に通いながら、仲間たちと一緒に生活し、カトリックの教えを学んで、よいキリスト者として成長していきます。
一緒に遊んだり、キャンプに行ったり、歌ったり、ダンスをしたり、豊かな体験が一杯です。このような喜びの体験を通して、あなたは子どもたちの中でのリーダーとして大きく成長し、サレジアンの精神を空気のように全身で吸収していくでしょう。
大学生~大人のあなたなら
神様の呼びかけを感じたら、知っているシスターに声をかけてください。
養成担当のシスターと何度か会って一緒に見極めができたら、赤羽の修学院で第一歩をスタートしましょう。
大学生ならそのまま志願者として大学に通うこともできます。
学業が終了したら、正式な志願者のメダルを受けて、1年~2年の志願期を過ごします。
信仰生活を深めながら、サレジアンの精神に実際に触れ、自分の適性を指導者と一緒に識別していく時期です。
自分の召命を確かめるためにも、勇気を出して試してみることをお勧めします。
イエス様に従いたいという望みが強まり、サレジアンとしての適性もある程度、確認できたら、修練期を始めるために本格的な準備をします。
この期間は10か月限定で、その間に、修道生活に必要な知識を学びはじめ、自分と神様を真剣に見つめて召命を深め、修道会の創立者についてもっとよく知るようにします。
そして、自分の身の回りの物も徐々に整理して修道生活が良く始められるように生活を整えます。
あと一歩で修道家族の一員です。
修道生活入門の式をして、いよいよあなたも「シスター」と呼ばれるようになり、ベールはまだですが修道服を身につけます。
この時期はとても重要な2年間で、サレジアンの生活の規範である会憲をよく学び、イエス・キリストとの結びつきを確かなものにしていきながら、サレジアンとしての生き方と精神への理解を深めます。
主の呼びかけにこたえ、サレジアンの精神に従って喜んで自分を青少年のために捧げたいとの決意が固まったら願書を提出し、貞潔、清貧、従順の誓願をたて、主に決意を表します。
これで、あなたも正式なサレジアンとして支部に派遣され青少年とともに、青少年のために福音宣教にするシスターとしての生活を始めます。
初誓願後の6年間は有期誓願者として主イエス・キリストとの約束を毎年、新たにしながら、一生涯を神様に捧げる「終生誓願」に備えます。
これまで学んできたサレジアンの精神を、実際の共同生活や、青少年のための使命の中で活かして生きる訓練をしながら、主に決定的に自分を捧げるその日まで、サレジアンとして生きるということはどういうことかを日々の体験を通して学びます、修道家族への所属意識や、責任感も増していきます。
この6年の間に、一年間、仕事を離れて修道生活を深める「インテンシーボ(イタリア語で集中的な修練という意味)」という時期や、終生誓願の最終準備である「第2修練期」があります。
終生誓願後は、いよいよ一生涯にわたる奉献生活のスタートです。サレジアンのスタイルで青少年と一緒に聖性の道を目指し、イエス・キリストへの日々、形作られていく歩みを続けながら、神様から召された喜びをあかしして生きていきます。
病気になっても、高齢になっても、自分自身をすべて青少年のために捧げた存在の価値は変わらず、最後の息まで、神と青少年のために捧げつくします。
わたしたちの心は、いつもイエス様への愛と、青少年への情熱でいっぱいです。あなたの歩みには、マリア様がいつも一緒にいてくださるでしょう。