2016.7.7-ジュネーブ(スイス)
6月17日は意義深い日付です。ジュネーブでは、人権評議会の第32回部会が開かれて、「若者と人権」についての議題が提出され承認されました。ジュネーブの国際連合において、青年たちの権利が認められたのは初めてです。 その決議は153か国を代表してエル・サルヴァドルから発表されました。その内容は、本会の人権擁護事務局により準備されました。この数年の間に積み上げた経験によって、書類と口頭による発表をまとめるために寄与することができました。 原文は現在、青少年たちが諸国と国連のシステムの承認を得る必要性と、彼らが困難を乗り越えて幸福であるように助けるための政策を選択されることを基準にして作成されています。 さらに、平和の推進のためと、共通善の達成に貢献するために、かれらの積極的な参加の重要性と役割が強調されています。 この決議は投票によらず、(同意)によって承認されました。それは、来る9月に青年と人権についての第33回評議会の部会において、青年たちが自分たちの権利の実践において出会う困難を突き止めるためと、よい手段と教えを引き出すことを目的として討議することになっているからです。 第23回総会は、わたしたちを青年たちと共に“希望と喜び”の宣教者であるように招き、教育のために若者たちの辺境に行って奉仕することを特に勧めています。 わたしたちが関わっている今の若者たちは大部分が貧しい人たちです。就職できず、資格のとれる教育も受けていないため、確信もなく、たやすくだまされたり、あるいは人を欺くようなことに誘われたり、失望に陥ったり、テロに加担したりするようになります。 共通善の構築に積極的に参加させるために、ボランティア活動に参加させたり、彼らを主役とするために、本会の経営する職業訓練校に通わせたりすることを、VIDESが取り組んでいます。 本会の人権擁護事務局も、近年、若者の問題を解決するために、予防的に関わりをもつ重要性を自覚させるように努めて来ました。 シスターたちと、種々の国からやって来るボランティアたちのあかしを通して、良い実習の慣例が紹介されて来ました。こうして第20回総会において若者たちの問題を解決する方策を決定するようにと願われたことを実現することができました。