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聖性の後継者と証人

No.1040

聖性の後継者と証人

愛する姉妹の皆様

夏季の全体会も終了まであとわずかとなりましたが、この期間中、お祈りと温かなメッセージをもってわたしたちに寄り添ってくださった主と皆さんに感謝の意を表したいと思います。同時に、さまざまな管区で開催された数多くのイベントでの貴重な体験や反響を皆さんと分かち合いたいと思います。

公式訪問と活性化の訪問は、主がわたしたちの弱さを変え、資質を強めて成長させてくださっている愛と、神の国が実現し、世界に広がるわたしたちの共同体の力強さとを、神に感謝する機会となります。

 

聖性のしるし

 時には限界や深刻な出来事がわたしたちの視野を曇らせ、沈黙と日々の自己献身の中で、福音的に生きる人生の美しさを証ししている多くの姉妹たちの聖性を読み取ることができなくなる危険性があります。わたしたちもまた、イメージや外見、霊的な世俗性といった支配的な文化に誘惑され、神の国は小さな者、へりくだった者、単純な者のものであることを忘れてしまう危険性があります。

わたしたちには、会の誕生から今日に至るまで、鮮明な聖性のモデルの豊かで肥沃な、美しい霊的・カリスマ的遺産があります。特に、1969年8月25日に亡くなったSr.マリア・トロンカッティの55回目の命日に、彼女の列聖調査が良い成果を上げることを信頼して祈ります。4月28日には、Sr.アントニエッタ・ボームの列福と列聖のための教区の調査が終了し、6月27日にローマでの調査が開始されました。

たとえ聖性が教会によって公式に認められていないにしても、それは、会が神のご計画に従って繁栄し、歴史的瞬間のさまざまな試練を乗り越えられるよう、惜しみなく生涯を捧げた非常に多くの姉妹の生き方に現れています。その一人がマードレ カテリーナ・ダゲーロであり、彼女の没後100周年を機に、わたしたちはその姿をますます再発見しつつあります。昨年2月にニッツァ・モンフェッラートで開催された大会では、彼女の人間的、霊的に目立つ資質と、世界を抱きしめる原動力となった宣教の視点に立つ先見の明が浮かび上がりました。

 

教育者としてのそのスキルは、彼女の故郷であるクミアナでの祝賀行事で立証され、教育事業の統治における長年の彼女の奉仕は、6月8日にローマ本部で開催された大会で特に強調されました。その中で、歴史的、カリスマ的、制度的な観点からマードレ カテリーナ・ダゲーロの人物像が紹介され、深められました。多くの参加者を集めたライブストゥリーミングは、現在もYouTubeチャンネルで視聴可能で、総秘書局と教皇庁立教育単科大学「Auxilium」FMA研究センターとの協力のもと、社会広報部門が制作した略歴のビデオプレゼンテーションも視聴できます。

マードレ カテリーナ・ダゲーロの活性化と統治の特徴のひとつは、宣教熱意の著しさでした。わたしたちは、1877 年 11 月 14 日に行われた扶助者聖母会の最初の宣教地出発150 周年記念の祝典の準備を彼女に託します。それは、「今、炎を再び燃やす時です!」というマードレ マザレロの勧めを現実のものとする機会となります。

3年間のイベントの準備期間に、各地域や国際的な数多くの取り組みに伴うロゴと賛歌の創作コンテストに参加できるように教育共同体を熱心に盛り上げ、活気づけてくださるようにお願いいたします。コンテストは、わたしたちのカリスマ的アイデンティティの特徴である宣教への情熱を深め、巻き込むための具体的な機会となります。

 

一緒にいのちを生みだすために

美しい風景に恵まれたサンタニェッロ・ディ・ソレント(イタリア、ナポリ)の沈黙と内省、そして観想の経験が、わたしたちにとって黙想会の体験となりました。ナポリのトッレ・アンヌンツィアータで行われた、召命司牧の特色を帯びたお祝いに参加した「Madonna del Buon Consiglio(よき勧めの聖母)」南部管区の姉妹、また教育共同体の皆さまとの兄弟的な分かち合いのひと時をもって終えることができました。

わたしたちは、招待と温かい歓迎、そして全体会という重い責任を求められる作業に再び着手するため、わたしたちのエネルギーを回復させてもらったこの経験をより良く生きる機会を与えて下さった管区共同体に感謝します。カステルガンドルフォ(ローマ)の「サンタ ローザ」支部で行われた、14人の新管区長の受け入れと養成の期間も、強い家族的精神が特徴的でした。兄弟愛、祈り、分かち合いの雰囲気の中で、相互作用的、ワークショップ形式、実践的な方法で、第24回総会に照らして、活性化と統治の奉仕を深めました。

これと同じ精神で、8月と9月には、総評議会プログラム(2022-2027)で計画されている「いのちを生みだすための活性化」のセミナーに参加します。これらの会議には、東アジア管区協議会(CIAO)および大洋州管区(SPR)の管区評議会員および各分野の調整担当者が出席します。その他のセミナーには、インド諸管区協議会(ICP)、メキシコ、アンティル諸島・中央アメリカ協議会(CIMAC)、北アメリカ協議会(NAC)が参加します。すでにこのような体験をし、教育共同体を巻き込んでセミナーに継続性を持たせている管区のことを喜んでいます。

 

サレジアン ファミリーと共に

8月11日から16日、トリノ・ヴァルドッコとコッレ・ドン・ボスコで開催されるサレジオ会青年シノドス(Salesian Youth Synod)に、祈りをもって同伴しましょう。世界各地から集まったサレジオ青年運動(MGS)の若者たちと、管区協議会やさまざまな管区から集まったFMAとSDBの代表が参加します。事前に送付したアンケートへの青少年と青少年司牧の管区エキープの回答に基づき、青少年が自分たちの人生、社会、教会、サレジオ青年運動(MGS)に対して抱いている夢を共有し、管区の青少年司牧エキープは、その夢の実現をどのように支援できるかを考えることになります。

このエキサイティングな会合には、8月16日に総長の任期を終えられる総長アンヘル・フェルナンデス・アルティメ枢機卿も出席されます。わたしたちは彼に感謝を表し、兄弟姉妹としての祈りをもって、これからの生活と新たな使命を、サレジオ家族の確かな指導者としての存在であり、母、教師である扶助者聖マリアにお委ねします。

マードレとサレジオ家族のための総評議員が参加する特別な世界的行事は、扶助者聖マリアの会(ADMA)が推進し、サレジオ家族のすべてのグループを対象とする第9回扶助者聖マリア国際大会です。2024年8月29日から9月1日まで、ファティマ(ポルトガル)で、「君に女の先生をつけてあげよう」というテーマで開催されます。「9歳の夢」の200周年にあたるこの年に、大会は扶助者聖マリアへの信心を深め、広めることを目的としています。

 

8月5日に向かって

8月5日を迎えるにあたり、わたしたちは、特別な願いを込めてこのチルコラーレを終えましょう。聖マリア・ドメニカ・マザレロと扶助者聖マリアの最初の娘たちの受諾の「はい」が、わたしたち一人ひとりの中で、特に修道誓願 25 年、50 年、60 年、70 年、75 年の記念を祝う姉妹たちの中で、新たにされますように。彼女たちの証と奉献、合わせて、高齢の姉妹、病気の姉妹、さまざまな困難の中にある姉妹の証が、すべての姉妹、特にこれから修練期を始める修練者、初誓願あるいは終生誓願を立てる姉妹、修道誓願を更新するユニオレスの忠実な応えの支えとなりますように。

この交わりは、毎日、聖体と兄弟的、司牧的な愛の中で、わたしたちに喜びと使徒的情熱が与えられながら、強められていきます。

扶助者であり母、そして師である聖マリアが、わたしたちの間を歩み続け、わたしたちを祝福し、わたしたちの使命を支え続けてくださいますように!

心から愛情を込めて

2024年7月24日 カステルガンドルフォ 

                                  マードレキアラ・カッツオラと

          総評議会の姉妹一同