シスター 馬込 ヨシ子 マリア |
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帰天年月日 |
2024年2月9日 |
場所 |
東京都 |
修道生活 |
61年間の修道生活 |
略伝 |
ヨシ子は、6人兄弟姉妹の3番目の子どもとして信仰篤い長崎のカトリック信徒の家に生まれ、すぐにマリアの霊名で洗礼の恵みに浴しました。18歳の時から会社に3年間勤め、1954年退職し、佐世保市の三浦教会の主任司祭を通して扶助者聖母会を知るようになりました。召命の動機についてSr.馬込自身こう話していました。「佐世保市三浦教会の主任司祭がFMA会員の叔父様にあたり、この叔父様と母の勧めがあって召命をいただきました」と。1957年23歳の時、別府聖心修道院に志願者として入会し1962年8月5日初誓願を立てました。 はじめは、幼稚園や、小学校の子どものアシステンテ、院内の仕事の手伝いをしながら穏やかな養成の時を過ごしました。1960年1月、東京扶助者聖マリア修道院でポストラートに入り、同年8月に調布聖心修道院で修練期を開始し、1年間のユニオラートの後、最初の使命の場は東京守護の天使修道院でした。6年間、星美ホームで2歳から6歳の小さい子どもたちのアシステンテを忍耐と喜びのうちに果たしました。1968年8月5日、終生誓願を立てる前に次のように書き残しています。「終生誓願を立てる前、自分はこのままで誓願を立てられるのかと迷いました。その時、初心に帰り、神様は私をこの修道会に呼んでくださったと確信した時、すべては喜びに変わりました。これからも召命の恵みに感謝して、最後の息まで主と共にいきることを願っています。」と。 1977年からは調布のサレジオ神学院のサレジオ会員と若い神学生たちのため1983年まで、 その後、中津のドン・ボスコ学園、1986年から調布修練院、1996年から志願院の東京聖マリア・マザレロ修道院に異動し、8年間、志願者やシスターたちのために奉仕し、その善良さによって、完全に神に身を捧げたその生き方の優しさをあかししました。当時、修練院で生活した姉妹たちは、Sr.馬込が謙虚で、いつもおだやかで、良く祈り、自分の使命を喜びのうちに果たしていたと証言しています。 2004年からは目黒のマリアの汚れなき聖心修道院に移り台所で働いた後、2015年3月に調布聖ヨセフ修道院に移り療養生活に入りました。2020年7月、中野の慈生会ベタニアホームに入所し、管区長と院長は何度か彼女を訪ねました。亡くなる前、再び見舞いましたが、それが最後となりました。 Sr.馬込は好きな聖書のことばとして、「わたしは世の終わりまで、あなたがたと共にいる」という主イエスのことばを選んでいます。 このみことばの中に示される主の大いなる愛、主が共にいてくださることをしっかりと心に刻みながら、手厚い看護を受けたベタニアホームで、2月9日、午前11時47分、奉献者として90年の生涯、61年の修道生活を全うされ、安らかにおん父の身許に召されました。 |