Sr.吉田は戦前の朝鮮京畿道京城府に4姉妹の次女として誕生し、成長しました。終戦後、一家で日本に引き揚げ、福岡で洗礼を受け、小百合愛児園で診療奉仕していた知人の話に心動かされて施設訪問したことから召命の道を歩み始めました。
別府で入会したときにはすでに27歳で大変落ち着いた静かな人として周囲には感じられましたが、宣教においては非常に熱心で情熱的でした。
立願後、長年働いた幼稚園でも使命のために果たすべきことについては完遂する覚悟と実行力をもって様々なことに挑戦しました。子どもたちの教育のために批判や苦労を惜しまない姿勢のため保護者からも篤い信頼を得ていました。
Sr.吉田はまた、日本の伝統や礼儀作法を大切にし、心遣いを丁寧に表現していました。人を歓迎する際の彼女の物腰や配慮は、大変行き届いたもので新しく開いた湯布院支部でも利用者のために一品一品、心をこめて準備するSr.吉田の料理は大変有名でした。
サレジアナであることを最後まで強く意識していたSr.吉田はちょうど、管区集会のために捧げてくださったかのように集会開始を前に帰天しました。
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