ローマ(イタリア)
5月7日から25日まで宣教女たちの生涯養成の研修会が、ローマ、モルネーゼ、トリノという行程により実施されました。 会則72条に読まれます。「宣教女たちの、母国への定期的帰国の様式は、宣教担当の総評議員との合意の上、管区長によって定められる。この短期間の帰国は、宣教の活性化の重要な時期として生き抜かれる。この滞在はさらに、親族とのくつろいだ出会いをさせるほか、宣教女に宣教体験の交換を通しても霊的刷新と、適切な現代適応ができるよう組織立てられる」。今回は13名のfmaの宣教女が参加しました(氏名と任地は省略)。
研修会の目標は次の通りです。この短期間の滞在を主との力強い出会いとすべての人に対する神の愛のご計画の優先的な時として生きること、勇気と開かれた心をもって、イエスの宣教派遣を再理解して、宣教熱意を再び活性化すること、親族とのくつろいだ出会いおいて、わたしたちの宣教生活をよりよく理解してもらうことです。
第一段階はローマにおいて宣教担当の総評議員、スオル・アライーデ・デレッティの歓迎を受け、出会います。 イエスのみ心の大聖堂とドン・ボスコの宿泊されたお部屋を訪問し、次に、FMAの総本部でマードレにお会いし、キリスト教の中心地のローマでいくつかのバジリカを訪問し、最後にサン・ピエトロの聖年の門を入ります。
第二段階は、宣教部門の協力者の2人の姉妹に伴われて、モルネーゼに行きました。有意義だったのは、マードレ・マザレロの記念聖堂で、モルネーゼの村人たちと、FMAのコムニタと共に、アクイ教区のピエル・ジョルジョ・ミッキアルディ司教様の司式による聖体祭儀にあずかったことです。聖マリア・マザレロの祭日に、マインを再発見するために、聖女の生まれ故郷の道をモルネーゼの人々と共に巡りながら、“この小さな村が世界で偉大なところになったことに感動したのでした”。
5月14日から21日まで、参加者たちは黙想の日々を過ごしました。「聖フランシスコ・サレジオの学びやで、わたしたちの宣教における、いつくしみ深い愛」というテーマで、ドン・ワース・モランド SDBのご指導を受けました。 毎日グループは聖マリア・ドメニカ・マザレロのゆかりの地の一つを訪れ、そこで神父様に導かれて聖女に出会い、沈黙のうちに祈り、聖霊に素直に心を開きました。マインとの出会いの歩みを助けたのは、スオル・ルイジーナ・シルヴェストゥリンでした。 非常に感動した一つの体験は、いつくしみの1日でした。その日、皆はマードレ・マザレロの聖堂の聖年の門を入り、ゆるしの秘跡を受けたのでした。
第三段階は、ニッツァ・モンフェラートに行きました。そこでは、スオル・エウジェニア・メアルディに案内されて、姉妹たちはドン・ボスコが、「聖母はまさにここに、この家のなかにおいでになると、言いたいのです。聖母はこの家の中を歩み、そのマントでおおっておいでになる」とおっしゃったことを思い出しながら、自分の生活の中に聖母がお通りになるのを認めることができました。
最終の段階はトリノへの巡礼で、宣教部門の総評議員、スオル・アライーデ・デレッティに引率されて、扶助者聖マリアの祭日の荘厳な祭儀に参加しました。本会への強い所属意識と、ドン・ボスコの扶助者聖母への感謝の生きた記念碑であるという自覚を刷新して、大きな感動に打たれました。“すべてをなさった聖母”が、教会と修道会と聖母に寄り頼む人の生活に、今も続けて助けてくださるように、人々と共に、単純に祈るのでした。
扶助者聖マリアのノヴェーナの間、グループはマードレ・イヴォンヌ・ランゴアがチルコラーレ960号の中でお勧めになった、召命のためにひたすら祈る意向をもって、モルネーゼのコレッジョのマードレ・マザレロのお部屋でノヴェーナのお祈りをささげました。ノヴェーナの8日目に、ニッツァのマードレ・マザレロのお部屋でお祈りし、最終の日には、トリノの扶助者聖マリアのバジリカのマードレ・ドメニカ・マザレロの祭壇の前でお祈りしました。
宣教女たちは感謝の心をもってこの熱烈な体験を終えて、彼女たちの本会に対する愛と強い所属意識を表明しました。いつくしみの特別聖年に、「13名のいつくしみの宣教女」である幸いを実感したのでした。 2016.5.26