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亡くなられた姉妹のおもかげ Sr.檜原

シスター 檜原巴枝 マリア・ アンヌンチアータ

帰天年月日

2024年9月1日

場所

東京都

修道生活

63年間の修道生活

略伝

シスター檜原は、1935年1月25日,富山県で2人姉妹の次女として生まれました。幼少の頃については、父親が雪崩の事故で死亡、母親は家族から離れなければならなかったようです。その後、叔母の招きで祖母と一緒に韓国へ行き、7歳までそこにとどまり、祖母の死後、叔母と共に日本に帰国しましたが、ご親戚の方々のお世話を受けながら幼少期を過ごしています。

中学生になる頃、親戚の家の近くにあった星美ホームに迎えられ、当時、戦争の犠牲となった多くの子どもたちの中で、その世話を手伝いながら星美学園中学校卒業し、3年半ほど星美ホームで保母の助手として働きました。聖堂に行くたびに洗礼を受けたいと思うようになり、1954年のご復活祭の時、クレバコーレ神父様より洗礼を受けました。また、そこでの宣教女の方々の生き方に心惹かれ、特にSr.アンジョリーナやSr.サンティーナの導きにより、次第に、シスターになりたいという召命が芽生え、世話を必要としている子どもたちのために生涯を捧げようと決意しました。

1955年9月16日に志願期を始め、1959年1月31日にポストラート、同年8月5日、調布聖心修道院で修練期を開始し1961年8日6日 初誓願を立てました。  

立願後、東京守護の天使修道院で星美ホームの子どもたちのアシステンテをしながら、聖母短期大学で社会福祉主事の免許を取得しました。1964年から大阪聖ヨハネ・ボスコ修道院で衣類係・香部屋係としてサレジオ会の兄弟たちへの奉仕、1972年から24年間、別府の小百合愛児園、守護の天使修道院の星美ホーム、山中雪の聖母修道院の星美ホーム、1990年には、東京扶助者聖マリア修道院で1年間、管区本部の印刷の仕事を手伝い、さらに、大分聖ヨゼフ修道院の小百合愛児園で子どもたちのアシステンテ、1996年に大村の日本26聖人殉教者修道院で水主町教会の香部屋係、カテケージス、1998年から調布のマンマ・マルゲリータ支部での18年間、衣類係と香部屋、調理や洗濯係としてサレジオ神学院の若い神学生やサレジオ会員に奉仕しました。

2016年に赤羽の扶助者聖マリア修道院に異動し、調理や洗濯係の手伝いをしていましたが、その6月に北医療センターで乳がんの手術を受け、術後も体調が安定せず、修道院での生活が困難になり、より平穏な生活のため守護の天使修道院に異動しました。2019年3月はじめに慈生会ベタニアホームに入所し、5年半、ベタニアホームではスタッフの皆さんから丁寧なケアを受け、愛され大切にされていました。

 今年8月下旬、コロナに感染し急激に体力が衰え、状態が良くないとの連絡が入り、9月1日(日)9時25分、神様のもとに召されました。享年89歳、63年の奉献生活でした。

「神のはからいは限りなく、生涯、わたしはその中に生きる」という詩編のことばを、人生を導くことばとして、神の子の幸せな生涯を生き抜きました。