シスター 伊藤 和子 |
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帰天年月日 |
2023年2月14日 |
場所 |
東京都 |
修道生活 |
60年間の修道生活 |
略伝 |
Sr.伊藤は、神奈川県横浜市で5人兄弟姉妹の末っ子として誕生しました。 父は、インド向けの絹のサリーに機械刺繍をして輸出をするための工場を経営し、母は専業主婦で、仲の良い家庭で、こどもたちは両親の温かな愛情に育まれて成長しました。太平洋戦争で工場も自宅も全焼しました。Sr.伊藤は終戦後の厳しい状況の中でこの世の無常を体験し、次第に自分の人生の意味や神の存在について考え始めました。 その頃、姉が練馬の米軍基地でアメリカ人のカトリック信徒の家庭でハウスメイドとして働きはじめ、妹の和子も呼び、1950年から4年間、米駐留軍要員として勤務するようになり、日曜日のミサやカトリック要理の授業にも参加するようになり、そこで、サレジオ会のクレバコーレ神父様と出会ったことが受洗、召命のきっかけとなりました。 1958年,東京扶助者聖マリア修道院で入会、1960年にポストラート、調布の聖心修道院に移り、1962年に初誓願をたてました。 使命の場は東京守護の天使修道院、調布聖心修道院、山中修道院、別府聖マリア・マザレロ修道院、大分聖ヨゼフ修道院で、横浜のテレザ・ヴァルセ修道院で犠牲を捧げました。2008年からは山中修道院に異動し、院内の仕事をしながら、学童保育の補助として、ドン ボスコの教えを心に留め、愛情をこめて子どもと関わり、子どもから慕われていました。 2月14日早朝、13時9分に、神の国へと旅立ちました。94歳の生涯を全うしました。 Sr.伊藤は、好きな聖書の言葉として「平和を実現する人は幸いである」を挙げています。とても真直ぐな方で、人に対して親切で丁寧な応対をし、高齢になっても、病気であっても変わらず、時には譲らないこともありましたが、正しいこと、筋の通ったことを求める人でした。 |