Sr. 西本は父親の仕事の関係で朝鮮で誕生しました。
4歳のとき父が病死したために一家は帰国し、母方の実家の別府に居を定めました。
母の職場がカトリックの病院であったことで12歳の頃はじめてキリスト教と出会い、大聖年の復活祭で受洗し明星中学校に転入し、子どもたちのために喜んで祈りのうちに奉仕するサレジアン・シスターズのもとで生活する日々の中で、
幼い頃から教師を夢見ていた和子は教師になる以上に素晴らしい生き方があるのだと感じ、シスターになろうと考えるようになりました。
高校を卒業するとすぐにシスターになる直接の準備を始め、修練期2年目にイタリア留学しトリノで初誓願を立て日本に戻りました。
その後、働きながら免許取得し、星美学園、明星学園で小学校、中学高等学校の教諭として子どもたちのために尽くしました。
1973年にイタリア留学して1年後に帰国すると修練長として、その後は院長、副管区長として会員養成に携わるようになりました。
1988年に管区長に就任し、日本管区内の活性化とボリビアへの宣教女派遣を実現させました。管区長の任を終えると大阪で院長、学園の理事長として尽力しました。
Sr.西本は責任感が非常に強く自他に対して要求も高く指導には厳しさがありましたが、同時に人の弱さに深い理解を示し、包容力と惜しまず実際的な助けをしていたため修道会、国の内外で多くの人とつながっていました。
自己を顧みずda mihi animasの心で長年間、重責を果してきたSr.西本の体は、心臓や肝臓をはじめ様々な臓器が病を得、苦しい闘病生活を終えた後、神と修道会、そして多くの方々への感謝を最後まで表しながら静かに帰天しました。
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