Sr.横山末枝は、長崎県平戸市で生まれました。
幼い頃、母親、3人の兄姉をなくした末枝は家事一切を負うことになりましたが、信仰と愛情に深く熱い父親に育まれ、堅固な信仰と働きの精神をもった女性として成長しました。
修道召命のきっかけは修道女である従姉妹の姿でしたが、本会を選んだのは兄の勧めによりました。20歳で入会し、1954年で初誓願、その後は、赤羽、山中、別府の調理場、裁縫室、養護施設、会計などの務めを果たしました。
働きにおいては大変几帳面で、丁寧、また自分にも他人にも要求すべきことをきちんと要求していました。芸術的なセンスを持ち生け花や編み物などを大変美しく仕上げていました。病気による歩行障害等のために身体的な不自由さ、働きの制限を受け入れざるを得なくなりましたが、可能な限り共同体の生活に参加しようと努力していました。
最後の入院先でも他の人を思いやることを知っていました。少しずつ衰弱が激しくなり、8月31日に89年の生涯、63年間の修道生活を全うして帰天しました。
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