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亡き姉妹のおもかげ Sr.木村

Sr.木村セイ子

Sr.木村 セイ子 マリア

帰天年月日

2017年5月3日

場所

山梨県(山中)

修道生活

53年間の修道生活

略伝

 Sr.木村セイ子はキリスト教信仰の里、長崎県北松浦郡で生まれました。

 家庭は大変温かく、特に10人兄弟姉妹の末娘であったセイ子は両親、兄姉から大変愛情深く育まれました。
 高校時代のある日、一人のサレジアン・シスターがセイ子の教会を訪れ、既に召命を感じていた彼女は決断して入会のため家を離れました。
 東京だとばかり思って着いたところは山中でしたが、そこにいた多くの戦災孤児たちのために助手として働きました。それ以後、最後まで子どもたちのために捧げ尽くすサレジアンとしてのSr.木村の歩みが始まりました。
 常に黙々と働く姿は彼女の特徴でしたが、大分の小百合愛児園では、バレーボールの指導で県大会で受賞に導いたり、東京の星美ホームでは子どもたちや職員のために給食部として細やかで寛大な心遣いで温かい関わりをもち皆に母親のように慕われていました。
 使命にすべてをかけるSr.木村の情熱は末期癌を宣告されてから最期までの一ヶ月間も変わることがありませんでした。亡くなる寸前、3度腕を上にさしのべるようにして穏やかに神のもとに旅立ちました。