アスンシオン(パラグアイ)
2016年1月1日、気象情報によると、「エルニーニョ現象」として知られる滝のような豪雨が、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジルとウルグアイに降り注ぎ、大きな河が氾濫して、大洪水になり、10万人以上の住民が避難したと伝えています。なかでも最も大きな被害を受けた地域はパラグアイで、首都アスンシオンにも大きな被害がありました。
扶助者聖母会(サレジアン・シスターズ)は14の家がありますが、「大天使聖ラファエル」パラグアイ管区の管区長、スオル・レアンドラ・ロメロは洪水による本会の家の具体的な状況を報告しました。
「わたしたちの共同体は直接な被害を受けませんでした。ヴィレータの共同体はその中で一番危険な状況ですが、今のところ大きな危険はありません。大雨は国の中央地帯と南部に災害をもたらしました。100家族は家を失い、2万家族は避難し、13万人が被災しました。
サレジアン・シスターたちはひどい災害を受けた地帯に、政府と、台湾の政府、韓国の婦人会、地域のNGOと教会の支援のおかげで、一緒に救援活動をしています。
青年たちは大司教区の司牧センターに送られる物資、食糧、衣服、水などを、軍部のボランティアたちや教会の青年たちと共に、被災者に分配しています。市内や村にプレハブの家を建てるためにも協力しています。
最も緊急に必要なものは、飲料水です。アルベルディの地域だけでも一日に8万リットル必要ですが、今のところ、五千リットル、手に入るだけです。水の必要は根本的なことです。わたしたちには、求める家族を宿泊させる家を探すことも務めになっていますが、多くの場所は、洪水のために道路が通れないので、家を探しに出かけることもできません。
被災者たちには、砂糖、米、パスタ・豆、コーヒー、油、石鹸など、日用品も必要です。
2016年1月1日のメッセージで、フランシスコ教皇様は、「隣人に対して無関心であってはいけない」ことを思い出させてくださいました。わたしたちは氣づかずに、他者に対し、その悲劇に同情することができなくなっています。この苦しい現在の状況に対して、パラグアイのシスター、教育共同体と、サレジオ青少年運動は、「エルニーニョ現象」によって起きたこの災害のために、隣人愛と連帯の心を具体的に表明しています。