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SYM Don Bosco 2015 私たちは立ち止まってはいられません

トリノ(イタリア)

 8月11日からの1週間は、サレジオ青年運動(SYM)の若者たちによるイベントや出会いなどで満たされた熱烈で実り豊かな日々でした。

 ドン・ボスコ生誕200周年を機に、トリノから世界の辺境に向けて、教育的体験と希望を若者たちに贈るために過ごした1週間でした。ドン・ボスコ生誕の地、コッレ・ドン・ボスコに全世界から集まった数千人の若者の前でささげられた、DB生誕200周年閉幕のごミサのオメリアの中で、サレジオ会総長、ドン・アンヘル・フェルナンデス・アルティメは、1815年8月16日の生誕記念日に、すべてが始まった場所であるベッキのこの丘の上でドン・ボスコを想起する感動を強調されました。

 コッレ・ドン・ボスコで、荘厳な共同司式による聖体祭儀の終わりに、ドン・アンヘル総長と扶助者聖母会の総長、マードレ・イヴォンヌ・ランゴアは、バジリカの香部屋で、ジャーナリストたちと会見し、「SMYドン・ボスコ 2015」の終わりに、200 周年の体験について話されました。 

 世界における戦争や紛争の多く状況に直面しながら、世界的なこの集会は責務と、連帯と、親近性の具体的な証しでした。「この若者たちは平和を構築することが可能であることを示しくれました」と、お二人の総長は言明し、最も難しい状況の地域、たとえばシリアや南スーダンからも来た少年たちと共に、多数の指導者たちのデリケートさを強調されました。 

 この200周年の記念は、すばらしさとともに、義務的な面もありましたが、確かに肯定的なことでした。現在すばらしいことであったならば、将来は希望の目で眺められます。「わたしたちはここに立ち止まることはできません」と、ドン・ボスコの第10代後継者はおっしゃいました。 

 サレジオ家族に優先的に継続するテーマは、最も助けを必要とする子供たちと若者たちを何よりも選ぶことです。サレジオ会総長はシエラレオネでエボラ熱による孤児たちと共に残って働いているサレジオ会員たちのことと、シリアに今も続けて留まっている大勢のサレジオ会員(SDB)とサレジアン・シスターズ(FMA)が、謙虚に沈黙のうちに奉仕していることを話されました。 

 マードレ・イヴォンヌは、西洋諸国の少年少女たちや青年たちは、戦争、伝染病、極貧の状況などに触れていないので、彼らに対して何をすればよいのか、という質問に答えて、次のことを想起させました。「どれほど多くのことにおいて、青少年は貧しくなっていることでしょう。文化的貧困、愛情と、宗教上の乏しさ… 今日も、ドン・ボスコの時代と同様に、その解決は青少年たちに教育により、彼らに寄り添うことによって、生きる意味を発見させることです」。 

 「あなたがたは教育的な教えの中に、またそれ以上に、青少年の小道に、特に辺境にいる彼らに、使徒的献身によってカリスマによる創意を再び活性化するように呼ばれています」。このお言葉は、教皇フランシスコのサレジオ家族への呼びかけです。 

「ドン・ボスコは普遍的な魅力をもっています。それは『息をひきとる最期の時まで、貧しい青少年のために尽くすことを、神に約束しました』との言葉に表れています」と、ドン・A.F.アルティメは結ばれました。

                                   2015.8.18

 

参考サイト SYM DON BOSCO 2015: Non possiamo fermarci!